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2010.03.07

読了『暗号解読(上、下)』

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サイモン・シンの『宇宙創成』に引き続いて読んだのは、『暗号解読(上、下)』だ。
これまた、古代からの暗号の歴史を綴ったものだ。それは、暗号を作成するものと解読するものの、抜きつ抜かれつの知恵比べの歴史でもある。
現在は、桁数の大きな素数の積を基にした公開鍵暗号が一般的で、現時点のコンピュータを用いても解読には長大な時間がかかるという点で「実用上安全である」とされる方式を用いている。
暗号の究極は、途中で何者かが盗聴すれば、それを検知することが可能な量子暗号だ。しかし、これを実現できるハードウェアの実現はとても難しく、実用には至っていない。
ドイツのエニグマ暗号機で作成された暗号の解読は、アラン・チューリングらによって大きく前進しているが、ここから、コンピュータの抽象概念である“チューリング・マシン”の発想が出ていることが興味深い。
現在のコンピュータの前身は、戦時に暗号を効率よく解読するために開発されたということである。
本書で取り扱われている考古学上の大発見、ロゼッタ・ストーンを解読したシャンポリオンの業績も、暗号解読の手法と全く同じであることが面白い。
この本も、グイグイと引き込まれてしまう卓越した書籍である。

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