2011.03.13

地震に乗じたチェーンメール

昨日から、電力使用量節約についてのチェーンメールが流れているようだ。
関西電力から電力不足の東京電力、東北電力に援助の電力を送電する
ので、使っていない機器のコードをコンセントから抜いて、“待機時電力”を
節約しよう等と呼びかける内容である。
しかし、実はこれは、いわゆる“不幸のメール”と同類のデマである。

電力を節約すること自体は良いことなのだが、関西から関東以北への
そんな援助の送電はありえない。
また、そんなにも大切な対策であるなら、個人間のリレーに頼るメールでの
伝達ではなく、電力会社あるいは政府からマスコミを通じて正式に国民に
要請があるはずである。
そして、そんなデマのメールが、転送の繰り返しでどんどん増殖すれば、
インターネットが占領されてしまい、本来の大切な連絡用メールの伝達にも
支障が出るだろう。

その程度の判断力は、メールを受け取った人もぜひ持ちあわせてほしい。
国民の多くに影響を与える大切な施策についての指示が、メールで流れる
はずがないと思ってほしい。そのくらいの疑問は持ってみてほしい。
ちょっと調べてみれば、すぐにデマとわかることである。
現に、関西電力のホームページを見に行けば、トップページに、そのような
チェーンメールを出してはいないと否定する掲示がされている。
節電を要請することもしていないと書かれている。
子供ではないのだから、それくらい自分で気づかねばならない。

コスモ石油タンク炎上による有害物質の雨が降るというデマのチェーン
メールも流れている。
いずれも、地震後の混乱に乗じた愉快犯によるチェーンメールであろう。
こんな国家の非常事態に際しても、自分の満足のために、よからぬ企みを
する輩が居るというのは何とも嘆かわしい世の中だ。
そんなことをして、何が面白いのだろうか。悲しいことである。

先ほど、20時過ぎ、菅総理が、国民に対し計画停電の協力要請を行なった。
そうなのだ。チェーンメールに書かれているような節電程度、ましてや
コンセントを抜いて、機器の“待機時電力”(電気機器のスイッチを切っている
時でも、内部の回路がわずかに消費している電力のこと)を節約する程度では、
到底不足が予想される量の電力を賄うことは不可能なのだ。
計画停電のように、ある地域を停電させて、その分を回すくらいのことを
しなければならないのだ。
家庭も大事だが、特に、産業界(工場等の大電力消費者)が電気を使わない
ようにしなければ間に合わないのだ。
節電を呼びかけるデマのチェーンメールには、ここに第一の嘘がある。
(しかし、少しでも節電するに越したことはないので、地道に努力すること
自体は悪いことではない)

そして、菅総理と海江田経済産業大臣の要請の後、NHKの解説員が説明
していたように、関西電力から電力を東京電力あるいは東北電力に送りたく
ても、関西と関東では電源の周波数が違う(関西は60Hz、関東は50Hz)ために、
周波数を変換しないといけない。
周波数変換の設備の容量に限りがあり、十分な電力が送れない。(このことは、
関西電力のホームページにも注釈されている。)
ここにデマのチェーンメールの第二の嘘がある。

ということで、ネット上をメールで飛び交っているような情報には虚実いろいろ
混じっているから、自らある程度調査をし、また、わからない場合には、
それなりの識者・専門家に確認するなどして、何が正しいのかを判断してから
行動することが大事である。

今回の巨大震災後のような大混乱の最中にあっては、なおさらのこと、各自の
冷静な判断が求められるときでもある。
落ち着いて行動してほしい。

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2010.05.29

激辛の話「サドゥン・デス・ソース」

昨日、うさぎやで軽くビールを飲んでいたのだが、そこに「サドゥン・デス・ソース」とかいう、ブートジョロキアとハバネロが原料のタバスコソースみたいなのが置いてあった。
これだ。→ http://amzn.to/aP50XG

ブレアーズというアメリカの会社の製品で、名前からして「突然死」、瓶には、「このサドンデスソースは想像を超える辛さであるため、お子様、心臓の弱い方はご使用の際には十分に注意して、希釈又は調味素材としてご使用下さいませ。」と書いてあるので、これは相当辛いのだなぁ、とはわかった。

まぁ話の種にと、耳掻きに1杯くらいを付き出しにかけてちょっと味わってみた。すぐには効いてこない、徐々に辛さが口中に広がってくる。数分経つと、口の中がカッカして痺れてた。額には汗の玉。いやぁ、辛かった。
たったあれだけの量でこんなに辛いとは、すごい辛さなのだろう。でも、癖になりそうだ。(笑)

唐辛子などの辛味成分であるカプサイシンの辛さを表す単位があり、「スコヴィル値」というそうだ。
100年ほど前に、アメリカの薬理学者のウィルバー・スコヴィルという人が考案したらしい。
当時の測定方法は、人間の舌による官能検査だ。つまり、辛さを計測する物質に砂糖などによる甘い水を加え、X倍に希釈したときに辛さを感じなくなればXスコヴィルとしたということである。
最近は、クロマトグラフィーなどで直接カプサイシン濃度を測定できるので、客観的測定ができると思う。

ピーマンは0スコヴィル、タバスコソースが2500スコヴィル、ハバネロが30万、そして、このサドゥン・デス・ソースは約10万スコヴィルらしい。普通のタバスコの約40倍だ。
ちなみに、純粋なカプサイシン(結晶です)は1600万スコヴィルで、これを舐めたら、本当に死んでしまうと言われている。

辛いもの好きのあなた、輸入食料品店ならサドゥン・デス・ソースを置いていると思います。一度試してみられては?

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2010.04.24

読了『光と物質のふしぎな理論(リチャード・P.ファインマン) 』

ファインマン先生がノーベル物理学賞を受賞された量子電磁力学(QED)を、物理の素人である友人の女性のために、数式を使わずにエッセンスだけ説明しようと試みた著書だ。
いわゆる経路積分やファインマンダイアグラムによる摂動論の考え方が、ほんとに素人にもわかるように書かれている。
大学院の学生に教えるレベルの話題なのだが、素人にわかってもらえるように噛み砕いて伝えたいという、この熱心さは何だろう。
ファインマン先生は、物理学、それも自分の専門である量子電磁力学や素粒子物理学が好きで好きでたまらないのだろうと感じる。ちょうど、僕が半導体、特にイメージセンサの話を誰かに聞いてもらいたくてウズウズしているように。
この本の訳者あとがきにファインマン先生の素晴らしい言葉が載っていた。
先生は、カルテクの卒業式の式辞で、卒業生たちにこう言ったという。
「諸君が科学者として話をしているとき、たとえ相手が素人であっても決してでたらめを言ってはならない・・・・・・あくまでも誠実に、何ものもいとわず誠意を尽くして語ることこそ科学者の責任である」
けだし名言である。

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2009.06.06

他責と自責

自責、他責という言葉がある。
ビジネスの世界では、対お客様、対協力会社、対競合他社、対他部署、対同僚など、いろいろな「他」がある。
よく、他責にしてはダメで、常に自責で考えないといけない、と言われる。
これは当たり前のようでいて、「なぜそうしないといけないのか?」と問われると、なかなかちゃんと答えられないのではないだろうか。

他責、これは責任が他にあるとし、自分は悪くないという立場だ。
だから、自分自身は何もしなくてもよく、他が改め変わるべきだということになる。
しかし、実際問題として、他を変えるのは簡単だろうか?
非常に難しい。また、他は無数にあるのだから、他を自分が気に入るように変えようとすれば、時間がいくらあっても足りないだろう。

何か悪い結果が起こったとき、その原因を自分の側に求める(自責)と、改善すべきなのは自分の行ないや考え方であるということになる。
自分は1つしかない。
自分の考え方や行ないを変えるのも簡単ではないが、他を変えるよりはずっと楽だろう。
しかも、その過程で、自分自身が必ず成長するはずだ。

こう考えると、自責の考え方しかありえないだろう。
結局、世の中は、自分がまず変わり、それが伝播して他も変わるという順序でないと、良くはなっていかないのだと思う。

※後日談: 最近、検索サイトで「自責」「他責」をキーワードとして、このページにたどり着く人が増えている。いったいどうしたんだろう?これを読まれた方、何かコメントを下さると嬉しいです。

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2009.05.07

「ゆびとま」の甚大なトラブル、続報

今回の「甚大なトラブル」に関し、もう少し詳細な情報がほしいと「ゆびとま」の
お知らせページに記載されているアドレス宛に依頼していたのだが、本日、
サポートセンターから、下記に示す回答が来た。

しかし、結局のところ、説明がないのと同じ状況である。
5月2日から今まで全く原因が不明のままで、システムが全面的にダウン状態に
なっていることなどありえない。
責任ある運営をしているなら、何のバックアップも取っていないはずはないのだが。

トラブル発生から既に5日が経っているのに、なんら復旧の兆しが見られないと
いうのは、いったい、どういうことなのだろうか。
この回答では、余計に謎が深まり、不信感が募る。
何かを隠していると邪推したくもなる。
この不明瞭な姿勢が以前の経営陣の時代から続いているのが、ここの特徴でも
ある。

==========以下 原文のまま引用============
ゆびとまサポートセンターです。
いつもご利用頂き、誠にありがとうございます。

ご迷惑をお掛け致しておりまして大変申し訳なく存じます。

障害について現時点(5月7日18:00)でのご報告をさせていただきます。

現在、システムが全面的にダウンしており、原因究明とその復旧作業を
継続しております。
しかし、システムの完全な復旧とサービスの提供開始の見込みが立って
いないのが現状です。

なお、個人情報の漏洩は一切発生しておりません。

会員の皆様には心からお詫びを申し上げます。
================================

今回、個人情報の漏洩は発生していないとある。

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2008.01.20

古紙配合率偽装問題について ~真のエコロジーとは~

★とりあえず書きかけ。後日、完成させます★
郵便ハガキやコピー用紙など、多くの製紙メーカが古紙の配合率を偽装して出荷していた問題が発覚した。
「またしても」、という感じであるが、この問題は、食品の賞味期限詐称や産地詐称事件とは少々異なる側面を持つ。
日本製紙からは、「要望どおりに古紙の配合率を上げると、要求される品質を満たすことができないため。」と弁明があった。
これが本当であれば、嘘をついていたこと自身は消費者への裏切り行為ではあるが、一概にメーカ側を責めることはできない。
この事件では、疑問が2つある。

1)本当に品質維持のためなのかどうか。古紙配合率を高めた方が製造コストが高くなるからではないか。

2)古紙を原料としてリサイクルする過程では、処理のために多くの薬品を使うという。また、処理のためのエネルギーも必要であろう。「地球環境にやさしい」ということを考えた場合、真に「やさしい」のはどちらなのであろうか。

エネルギーを使ってでも、あるいは薬品などを大量に使用しても、樹木を守ることが非常に重要であるというならば、古紙使用はやむをえないのだが、専門家がほんとにトータルに検討して、古紙の使用が一番であるという結論になっているのかどうか、いまの僕には知識がない。

これらについて、いろいろと調べてから、改めて書いてみたい。
皆さんも、お知りになっていることやご意見がありましたら、お寄せください。

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2007.10.10

寝屋川コンビニ店員刺殺事件

10月6日の午前0時過ぎに、寝屋川市のコンビニエンスストアで、アルバイト店員が万引きした少年らを追いかけて刺殺された事件があった。
今日、被害者の店員の告別式が営まれたそうだ。

この事件では、ビール等を万引きした少年達を追いかけ、胸を刺されても、なお追うのをやめなかったということで、アルバイトにも関わらず何と正義感、責任感の強い店員かと思われた方も多いことだろう。
僕も最初は、何という責任感の強い人か、と素直に感動していた。

しかし、だんだんと何か不自然なところもあるような気がしてくるのだった。
刺殺された店員には大変申し訳ないのだが、たかがコンビニの品物、それもビールとプリン?、アイスだ。
もしコンビニの中で一番高価なものを盗まれたとしても、損害の金額は知れているだろうし、恐らく盗難保険にも入っているのではないだろうか。
身の危険を冒してまで、何故、万引き犯を追いかけねばならなかったのだろう。

リスク管理という意味からすれば、こういう事態が発生した場合のこのコンビニの対応マニュアルあるいは教育はどうなっていたのか、知りたくなる。
というのも、恐らく、人命の安全確保という観点からすれば、万引きや強盗事件が発生した場合には、決して抵抗したり追いかけたりせず、金品を奪われたとしても、その場をとにかくやり過ごして、犯人が去ってから警察に通報すべし、というのが正当な対処法ではないかと思えるからだ。

恐らく、マニュアルや指示はそうなっていたのだと思うが、もしそうなら、それ以上にこの店員は責任感・正義感が強かったということなのだろう。
でも、やはり、27歳ともなれば、もし仮にいくら腕っ節に自信があるとしても、事態を冷静に判断し自分の身の安全を確保することに第一義を置いた行動を取るべきではなかったのかと感じていまう。

もし、もしもの話だが、仮に、このコンビニでは、店長が、全く逆に、
「万引きで被害に遭ったら、損害分は給料から差っ引くからな。何が何でも捕まえて、品物を取り戻すように!」
などということをアルバイトに厳命していたら、ひょっとすると、たとえ盗られたのがビールとプリンやアイスクリームであっても、アルバイト店員は犯人を必死で追いかけたかもしれない。
これは全くの推測だ。そんなことはあるはずがないとは思う。
しかし、そうとでも思わないと、亡くなったアルバイト店員の行動が、あまりにもオーバーで、僕には逆に不可解でならないのだ。

死んだ方を非難するようでよくない考え方だとはわかっているのだが、僕にはこの事件がなんとも不可思議で、そんな風に思えて仕方がないのである。

事件の報道は、このアルバイト店員の正義感あふれる行動を称えるとともに死を悼む論調だが、そろそろ視線をコンビニの危機管理マニュアルに向け、どうなっていたのかについても調べてみてほしいものだと思う。

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2007.02.09

ゲルマニウムブームとニセ科学

いろんな健康器具、健康食品が盛んにPRされ、それなりに悩みを持っている方々が群がっています。
先日の納豆騒ぎなど、どれだけの人がダイエットに関心をしめしているかをよく示す例ですね。
納豆なら、たとえダイエットに効果がなくとも、身体に悪いものではないのでお愛想で許されると思います。

最近、大阪大学の菊池誠教授が、「ニセ科学」糾弾に忙しいようです。
僕は観ていないのですが、NHKの『視点・論点』という10分“番組で“蔓延するニセ科学”と題して、ゲルマニウムブレスレット、ゲーム脳、言葉に反応する水の結晶、などについて解説なさったようです。
ことごとく、科学的根拠は何も無いといって切り捨てる論調です。
といっても、ご自分で追試をなさって効果を確認なさったことはなく、科学的常識から判断されているだけとは思うのですが。

ここでは、ゲルマニウムについて取り上げてみます。
ゲルマニウム(元素記号:Ge)は半導体の一種です。周期律表では、シリコン(Si)と同じ列の一段下にありますよね。
同じ列にある元素は、同じような性質を持っています。ゲルマニウムもLSIなどに使われている半導体と同じく、原子の最外周に4つの電子(価電子)を持つⅣ族の半導体です。

シリコンで太陽電池やイメージセンサが作られているように、半導体に光を当てると電気が発生します。(正確には、電気を運ぶ電子と正孔が発生)
ゲルマニウムで出来たローラーとか、ブレスレットとか、エレキバンの粒のようなものの中に、どれくらいのゲルマニウムが含まれているのか知らないですが、もし高純度のゲルマニウムが高濃度含まれているのなら、太陽電池と同じように、光が当たると微弱な電気が発生するはずです。
その電気が身体に何らかの影響を及ぼすとは考えにくいですが、ツクバハイジ?でしたか、水だけでどんどん歯垢が取れる歯ブラシっていうのがありましたが、あれも電気の力(恐らくクーロン引力)ですので、ゲルマニウムもなんかすこ~~しは効果があるかもしれません。でも、そんなのは効果があるとは言わないのかな。
また、これも科学的な根拠があるわけではないのですが、針とか灸とかはツボと言われる点に打ちますが、このツボと他の部位との電気の通りやすさを比較すると、ツボは通りやすい点だということが調べられています。
ですので、何らかの電気による効果というのは、期待できるのではないかと思うのです。

菊地教授は、純粋に現在の科学に照らし合わせて、謳い文句になっているような効果が出るわけがないという単純な判断をなさっているだけであり、これはこれで非常に健全な考え方だと思います。
しかし、無視しているのは「人間の持つ不思議な力」です。人間の力、特に意識がどう作用するかは、まだまだ解明できていません。
たとえば、プラシーボ効果というのがあります。
本物の薬と、そっくりに作られた何の効果もないはずのニセ薬で効果を比較すると、「この薬はこれこれの症状に非常に効く強力な新薬です。」とか何とか効能を伝えてから飲ませると、ニセ薬でも大きな効果が出ることがあるというのです。
「病は気から」というように、気持ち、あるいは、意識が身体に与える影響が非常に大きいことは、今や自明と言っても過言ではないと思います。
ですので、科学的には何の効果も無いと証明できても、人間の意識にどう作用するかまでは検証できていないのですから、全く効果がないニセモノと決め付けてしまうのは、それも科学的ではないと思うのです。

これからは、もっと人間の意識・精神の力についても科学のメスを入れて、解明していく努力が必要だと思います。それも含めてすべてが解明されたとき、ゲルマニウム他のニセ科学の正体が突き止められるのではないかと期待しています。
菊地教授なら、人間の意識に何らの物理的作用もあるわけがない、と一蹴するでしょうが。

さて、僕がゲルマニウムについて不思議に思っていることは、シリコンがほぼ無尽蔵(砂や石の中にシリコン酸化物の形で多量に含まれています)に存在する資源なのに対し、ゲルマニウムはそれほど多くは産出しないので高価です。
同じ半導体なら、何故シリコンを使わないのかな?ずっと安いはずなのに。電子の作用なのであれば、シリコンでも同様の効果が出せるはずです。
ゲルマニウムはゲルマラジオを作るためだけのもんではありません。
最近は、シリコンと混ぜてSiGe(シリコンゲルマ、略称シリゲル)という化合物の半導体にして、超高速スイッチングができるトランジスタを作ったりするのに使われています。今でも大事な材料です。
「シリコン」っていうと安っぽくて、「ゲルマニウム」というと、なんだか高級なイメージだからかな。

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